トラブル解決ナビ

日常生活に潜んでいるトラブルを解決するための法律や事例を紹介しています。

分譲マンションでペットの飼育を許可してもらうには

先月、分譲マンションに引っ越してきたAさんには悩みがあります。
Aさんは、以前から犬を飼っているのですが、引っ越してきたマンションではペットの飼育が禁止されているのです。
Aさんのほかにもペットを飼っている住民が何人か居ることもあり、今のところは大きな問題にはなっていません。
しかし規則で禁止されているからといって、犬の飼育をやめるわけには行きません。
Aさんはペットの飼育を認めてもらいたいと考えていますが、どうしたらいいでしょうか?
分譲マンションでペットの飼育を許可してもらうには

賃貸であれば、大家さんとの賃貸借の契約がどうなっているかによるので、それに従うかたちになります。
分譲マンションの場合には、集合住宅ですから、大体そのマンションで、所有者間の規約、ルールがあり、今回の分譲マンションについてはペットが禁止されているという規約の定めがあるということでした。
ではその規約をなんとか変更したいという場合については「区分所有法」という法律があり、区分所有法では、「区分所有者および議決権の、各4分の3以上の多数による集会の決議で決める」と規定されています。

区分所有者というのは、102号室や203号室などの各部屋があり、その部屋の所有権を持っている人を区分所有者といいます。
議決権は、ある一定の議題について、賛成したり反対したりする権利行使ができる権利のことをいいます。

一般的に考えると、1人1つの議決権持っていることを想像しますが、先ほどの法律から各4分の3以上の多数という言葉が出てきたということは、1人が1つの議決権を持っていないことを想定しています。
ですから、原則的な法律では、議決権というのはその床面積の割合によって決まるというふうになっています。
そこで、先ほどの議決権の各4分の3以上の多数が必要になるという定めをしています。
そうすると当然大きい部屋に住んでいる人の賛成が多い方が、より賛成が得られるということになります。
ただし、実際には例外があり、規約で「議決権を床面積の割合ではなく、1住居に対して1つの議決権を持つ」と定めているところが多いです。

従って、部屋が10個ある場合、10人の内の4分の3以上の賛成がなければいけなく、かつ、その議決権の4分の3以上でなければならないということになります。
なので、今回の場合は、ペットの飼育が駄目な分譲マンションからペットの飼育を許可してもらうには、規約の変更が必要で、規約を変更をする場合は、4分の3以上がそれぞれ必要ということになります。

 - 不動産に関するトラブル ,

  関連記事

コンビニやお店の駐車場に無断駐車していたら罰金になる?

コンビニを経営しているAさんは、最近、駐車違反の取締りが厳しくなったせいか、お店を利用しない人が駐車場に車を停めるようになったことで頭を悩ませています。 ひどい時は一晩中駐車していることもあります。

壊れたエアコンは大家に修繕する義務がある?

Aさんは、アパートを借りて住んでいました。 最近、入居したときからついていたエアコンが壊れてしまいました。

集団住宅で隣の部屋が火事になり自分の部屋が燃えてしまった場合、損害賠償はできるか

賃貸契約のワンルームマンションに住むAさんは、先日帰宅したところ、自分の部屋と隣の部屋が火事で全焼していました。 火が出たのは隣からで、火事の原因は小さな子供の火遊びがでした。

アパートの水漏れの工事代金は大家に払ってもらえる?

アパートの1室を借りて住んでいるAさんは、先日水道料金を見て驚きました。 普段は1か月で5000円程度ですが、請求書にはなんと10万円と書かれていたのです。

マンション購入の契約のキャンセルと契約手付金について

展示用のマンションを見に行きすっかり気に入ってしまい、その日のうちに自宅で業者とマンションを買う契約をし、手付金50万円を渡しました。 しかし、改めて考えたときに、ローンの月々の支払いなどに無理がある気がしたため、3日後にキャンセルを申し出 …

マンションの購入のキャンセルと手付金が返ってくるケースと返ってこないケース

Aさんは、都内にマンションを買う計画を立てていて、ようやく良い物件を見つけて、その物件の所有者である不動産会社に手付金100万円を払って契約をしました。 しかしその矢先、Aさんが勤務している会社の業績が悪くなり、業績が回復するまでボーナスが …

隣の家との境界が曖昧で一部が敷地に入り込んでしまっている場合、正しい境界にしてもらうには

今年で80歳になるAさんは、数10年間妻と2人きりで一戸建てに住んできました。 しかし、そろそろ生活や健康の面で不安になってきたため、息子の家族の家に引っ越すことを決めました。 そのため、今の自宅を売却することにし、改めて土地の面積を測りな …

不利益事実の不告知があり購入したマンションの契約を解除できるケース

部屋からの眺めと日当たりのよさにこだわり、マンション探し続けていたAさんは、ついに希望に合う物件を見つけ、マンションを購入しました。 購入したマンションは、販売業者が「眺めも日当たりも良好です」と勧めてきたもので、その言葉を聞いた上でAさん …

差押えと仮差押えの違い

Aさんは、世話になっている叔父に「このところ会社が危なくなった。500万円ぐらい貸してくれないか」と言われ、借用書をちゃんと書いてもらい、快く500万円貸しました。 ところが、相当資金繰りが苦しいらしく、遂には自宅を売って事業資金に充てるら …

賃貸物件の更新の際、大家から家賃の値上げを要求されたら

賃貸マンションに住んでいるAさんは来月が契約の更新で、大家さんに対して更新を申し出ましたが、大家さんは土地の価格が上昇したことを理由に一方的に家賃の値上げを通告してきました。 これまで8万円だった家賃を10万円にするというのです。